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カホンとハンマーダルシマー

ハンマーダルシマー奏者の小松崎健(こまつざきけんじ)さんとのリハーサルは暫くぶり。ボジョレー解禁日ワイン会での演奏を同氏にお願いしているのだが今日はそのためのリハ。昨年もお願いしたので、このセットは2年目となる。
お互いのリズムの「揺らぎ」とでもいうようなものが、良い具合に作用してくれると、それまでは別々に鳴っていたはずのカホンとダルシマーの音が、まるで一つの生き物のようになってオツな味が出る。今日のリハで「これがデュオの醍醐味」と、あらためて認識できたことは大きな収穫だ。だが、こうしたことは、自分のやりたいことが明確になっているという意味で、あるていど自己の音楽を確立し、心に余裕のあるパフォーマーとでなければ、ぜったいに味わえない醍醐味・楽しさということができるのだと思う。
相手の息遣いが充分につたわる距離でのこのリハに、オーディエンスが一人も居ないのは、もったいないと思ったりもしたが、今のわたしにとって演奏を職業とするということは、本番の毎回異なった状況で「きょうのような空気」を、いかに自分のカホンで展開するのか・できるのか、ということでもある。とはいっても「チカラのはいりすぎ」は、かえって思うような結果につながらないのだが。すべて委ね切りながら要(かなめ)を堅持することの難しさだろうか。

※新アドレスでの再掲にあたり、エントリータイトルを「デュオのリハーサル」から「カホンとハンマーダルシマー」にあらため、本文は若干の加筆訂正を行ないました。 2010 10/12 hide3

Someday my footprints will come.

メールを開くまえから、差出人の名まえから「?タカノリくんだっ!」と直感した。が、ほんとは目を疑ってしまったのも半分。二十年以上も昔のことになるが小学生の頃から熱心にドラムを習いに通ってくれた新井田孝則君(にいだ・たかのり)からのメールだった。
現在ニューヨーク在住で、全米・ヨーロッパなどで人気沸騰中のロック・バンド:Trans-Siberian Orchestra のサポート・ドラマーへと大成長していた。

彼のオフィシャルサイトの写真では、ちっともかわっていないあの頃の笑顔があった。かれのドラマーとしての大成功に心の底から賛辞を贈りたい。世界の舞台で通用するほどのドラマーに成長しても、おごりなど微塵も感じさせないそのメールからは、現在の彼の精神的安定のようなものを受けとることができて二重に嬉しい。近々に一月ほど里帰りとのことで「再会!」を約束。音楽を生業(なりわい)とする者同士として今度は向き合えるということだ。
二十数年ぶりの邂逅(かいこう)を知らせるメールは、まるで「ご褒美」だな。しかも、忘れた頃にそれがもらえたような思いがけない気分なのだ。

美しいガットギターの音

「金井さんお久しぶりです。とつぜんですが明日の夕方ご予定どうなってます?2・3曲セッションを軽くお願いできないかなと思って電話したんです。" 今夜は素敵なゲストをお迎えしています " という感じで・・・」。
「えっセッションっ!素敵な?・・・」。

夕方から愛用カホンを車に載せ昨夜の電話の主:南米音楽(ことにペルーやアルゼンチンの)に造詣の深いサンポーニャの岡田浩安氏(おかだ・ひろやす)の待つ会場へ向かう。
いま思い出しても、あっけない直前のリハだったが、「セッションですから^^;」と本人がいうのだから、良いことにしよう!
その夜は同氏との演奏を暫くぶりに楽しんだのだが、そこでもうひとつ、落ちついてギターを弾き、岡田氏をサポートする若いミュージシャンの誠実な演奏が印象的だったことを付け加えておきたい。
たんにギターが上手というのではなく、その人間の持っている背景からくる音の美しさ。ガットギターを始めて8年とは思えなかった。フォルクローレ・ギタリスト犬伏青畝氏(いぬぶせ せいほ)28歳。

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